Nagasaki Institute for Public Policy




























テレビ九州「九州経済NOW」出演報告


2008年9月20日午前9時〜10時のテレビ九州「九州経済NOW」に当財団の菊森淳文常務理事がコメンテーターとして出演しました。今週のテーマは「くらしのピンチ、代打の切り札を探せ」でした。私たちの暮らしの構造や産業の構造も変化を求められる時代に、エネルギーや食料など様々な資源をいかに作り出していくか、九州の動きを特集しました。サブテーマとして、@「もったいない」が豚を育てる〜今、エコフィードが熱い〜、A夢の完全養殖マグロは水産業を救えるか?、Bテンプラ油で車を動かす〜北九州市のバイオデイーゼル計画、が取り上げられました。
コメントした内容(要点)は次の点です。@に関して、日本の食糧自給率は40%程度ですが、三分の一の食料を廃棄しており、エコフィードは是非活用すべき資源です。焼酎カスは鹿児島・宮崎・大分など九州特有のエコフィードであり、可能性が大きい。食料自給率アップへ放牧・耕作放棄地を活用して、飼料作物を栽培することも有望です。逆に課題は、生産コストで、いかに安く作るかが重要で、高くなると畜産農家は使えなくなります。また、安全性の確保なしに消費者に受け入れられない時代であり、飼料に薬品が使われえてうないかなど、トレイサビリテイーが求められます。Aに関して、水産物の世界需要は、先進国の健康指向や新興国の所得向上により増大します。中国・韓国との捕獲競争は今後も更に激化し、日本は獲り負けだけでなく、買い負けています。この需要増は、巨大市場(中国)や漁場(東シナ海)に近いという点で、九州の水産業にとっては大きなチャンスです。一方で、多くの漁協が疲弊する中で、栽培漁業は水産加工と並んで生き残りの活路となります。大手水産会社が長崎・鹿児島での養殖に続々参入する中で、官民の資本援助が不可欠になっています。栽培漁業の経済効果は地域全体に波及し、後継者問題にも光明がさすと思います。Bに関して、バイオデイーゼルの可能性は大きい。課題としては、原料により含有物質が異なるので、品質・特徴が異なり、安全性の確保、コスト、絶対量の問題があげられます。ただ、バイオマス発電を含め、バイオ関係のポテンシャルは大きく今後に期待したいと思います。
最後に、限られた資源をどう使うか、どうやって新たに生み出していくのかというテーマにおいて九州が持つ可能性は、大きい。エコフィード普及の面では農業の現場での需要があることがまず大事です。「フードアイランド、ファームアイランド九州」が全国でも先進地になると考えます。農漁業と環境は不可分の関係にあり(良好な環境があるから農漁業が出来る)、九州がリードすべき分野です。


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